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このシーンで注目したいのは、主審の動きです。 おそらく主審が最初に考えたのは、右サイドで長野の15番の選手がボールを持った時点での、前線にいる2人の選手へのスルーパスでしょう。主審は、その2人へのスルーパスがいつ出てもよいように、2人を視野に収めながらステップを踏んでいます。 その後、15番の選手がボールを持ち運んだことで、2人へのスルーパスという選択肢の可能性は下がりました。次に主審が考えたのは、左サイドへの展開だと考えられます。左サイドには選手がフリーで呼び込んでおり、広大なスペースも存在していました。主審も首を振って確認しており、左サイドへの展開を予想してステップを踏んでいます。 しかし予想とは外れ、実際に選択されたのは、右サイドをインナーラップしてきた選手へのパスでした。主審はすぐに切り替えてペナルティーエリア内の事象にフォーカスし、ポジションを修正しながらランニングして、最後は最適な位置でフィニッシュを監視していました。 ここで重要なのは、主審が常に予想・予測をして動いているということです。今回はいずれの予測も当たりませんでしたが、主審は常に首を振って状況を把握し、選手が取りうる選択肢を把握したうえで、自分自身のポジションを決定しなければなりません。とても難しいことだと思います。 受け手をまず見て、ボール、そして出し手を確認して次のプレーを予測する。このプロセスを学ぶことができる、とても参考となるシーンでした。
根拠となる競技規則
第5条 主審(ポジショニング)
公式の確認先
競技規則の原文を確認する
上記はIFAB・JFAの公式資料です。このシーンは、筆者の分析であり、IFAB・JFA・大会主催者の公式見解ではありません。
Quiz
これ、答えられますか?
ミッドフィルダーからのパスが、フィールド内にいた主審に当たりました。ボールは偶然にもとのチームの別の選手に渡り、プレーが有利になることなく続けられました。この場合の主審の判定として、最も適切なものは、次のうちどれか。
競技規則ではこうなります(第9条)
ボールが審判員に触れ、プレーが停止される要件は、 ・チームが大きなチャンスとなる攻撃を始める。 ・ボールが直接ゴールに入る。 ・ボールを保持するチームが替わる。 以上の3点です。 今回のケースでは該当しないため、プレーは続けられます。
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